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最後の「おせち料理」です

近年おせち料理の予約が早いですね~ゆっくりと秋を楽しみましょうよって思っています

長年ご好評いただいていました和食屋げん月のおせち料理ですが、今季を最後に販売を取りやめる事に致しました 理由としては ①元々伝統的料理の技法を後続に伝えるという使命感であった事

②その弟子も6回目の機会を得て一通りのことを伝え終わった事

③御節商材の物価高騰が年々輪をかけていて販売価格が維持できない事

④価格もそうなのですがそもそもの御節商材の品不足で手に入れる事が困難を極める事

⑤年末商戦の繁忙期と準備期間が重なるために気力体力共に限界である事

⑥核家族化や正月を家で迎える風習 おせちを祝う伝統などが薄れてきている事


和食の職人としては寂しい事ではありますが 生活スタイルが私の子供の頃とですら大きく変わって来ていて 正月を旅行先や海外で過ごす家族も増えています スーパーやコンビニも正月から営業していて買い物にも困らない状態でもありおせち料理の価値も意味合いも伝えにくい時代になりました 伝統も無理やり保護して繋げるものでもないと考えます 和食が世界文化遺産に認められたようにずっと続いているのは素晴らしくて美味しくて尊いからです そういうものは自然に続きます 和食も食材や技術また調理道具の発展を柔軟に取り入れて変化し続けています だから続く それでいいと思います


保守的に伝統を必死で守り続けている方もいて特に京都はそういう方々の弛まぬ努力で今の評価を得ています それはすごい事で尊敬の念しかありません 身勝手ではありますが御節はそういう方にお任せして私は変化を求める側に回りたいと思います  時期からは違う形で紹介していければと考えております




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